Safari の場合に自分のアクセスを除外するには? » Google Analytics

Google Analytics をしばらく使ってみたのだけれど、 アクセス数が少ないのはまあいい。 しかしながら、 自分で自分の日記を検索することが結構多いのと、 その場編集モードで、 書いて保存して、 レイアウトがうまくいかないのでまた編集して保存して、 とか何回もすることが多かった。

Google Analytics を設定した時は、 自分のアクセスくらい目で見てわかるだろうと思っていた。 そもそもこの日記は、 友達には一人だけにしか教えていない。 だからリピータは自分も含めて二人しかいないことになる。 しかし、 リンクなどされていないはずのサイトが参照元になっているアクセスが目立ったりして、 ぎょっとすることがたまにある。 多分、 そのサイトを閲覧してから自分の日記に飛んだりすると、 そこが参照元になるのかもしれない。

そこで、 自分のアクセスを除外することにした。

除外する方法の一つとしては Cookie を使ってフィルタリングする方法がある。 参考にしたのは Google Analyticsをはてなダイアリーで使用。自分のアクセスを除外する方法。 - ntis/blog

ただしこちらのブログでは、 ブラウザは FireFox を前提としているので、 以下に Safari バージョン 4.0.4、 MacOS X Leopard 10.5.8 での Cookie の編集方法をメモしておく。

SafariCookie を編集する

SafariCookie は、 ~/Library/Cookies/Cookies.plist に保存されている。 プロパティリストなので Property List Editor が使えそうだ。 しかし Property List Editor には検索機能が見当たらないので、 ここでは使い物にならない。 例えば自分の環境では 2850 もの Cookie が格納されているため、 目でひとつひとつ探すのは困難だからだ。

幸いなことに Cookies.plist は XML 形式で格納されているので、 テキストエディタXML エディタで編集できるはずだ。 ここではターミナルで emacs を使って編集する方法を説明する。 なおターミナルでは、 emacs の他に vi (vim) や pico が使える。

  1. まず、 Cookies.plist のバックアップを取っておく。
  2. ターミナルで emacs を起動する。

    $ emacs ~/Library/Cookies/Cookies.plist
  3. C-s(control キーを押しながら s)を押してインクリメンタルサーチモードにする。
  4. >.d.hatena.ne.jp<」と入力して <key>Domain</key> の下の行の <string>.d.hatena.ne.jp であり、 かつ <key>Name</key> の下の行の <string>__utmv である項目を検索する。

    ">.d.hatena.ne.jp<" を検索

  5. <key>Value</key> の下の <string>(8ケタの数字).guest</string> を、 <string>(8ケタの数字).no_report</string> に書き換える。

    メモ:  なお、 自分は no_report の前に自分だけが使う文字列をつけておいた。 別の人が同じように Cookieno_report とつけてたら、 その人のアクセスも除外されてしまうのではないかと心配したからだ。 これが取り越し苦労なのかどうかは知らない。 まあ、 念には念を入れてというわけで。

    もしかしたら、 の Cookie を食べた状態で、 no_report のフィルタパターンでアクセス除外をしている人のサイトにいったら、 自分も除外されたりするかもしれないし。

    2010/01/21 追記:  自分を除外しない方のプロファイルで、 ユーザー>ユーザー定義を表示させたところ、 やはり no_report固有の文字列_no_report というユーザー定義からのセッションがあった。 no_report の方は、 別の文字列にした方がいいんじゃないかしらんと思いつく前に、 2 日間それでアクセスしていたのでそのためだろう。 no_report固有の文字列_no_report のプロバイダを表示させてみると、 確かに自分が使っているインターネット接続プロバイダを示している。

    また、ユーザー定義が user のものは 2 種類のプロバイダから、 guest のものは 10 種類のプロバイダからアクセスしている。 つまり、 一つのユーザー定義は複数のブラウザに設定されうるということだ。

    やはり Cookie には単に no_report とは付けない方がよいだろう。

    • 参考にしたページでは <key>Value</key> の値が 「(8ケタの数字).user」 となっているが、 SafariCookie では 「(8ケタの数字).guest」 になっているのが気になるが、 とりあえずこれで進めてみる。

    • .guest を書き換える前に Cookies.plist が、 何者かによって(たいていは Safari だろうが)書き換えられてしまう場合がある。 その場合、 書き換えようとすると emacs が画面最下行の mini-buffer にエラーメッセージを表示する。

      ディスク上のファイルが変更された時のエラー

      そんな時は慌てず騒がず r (revert; 元に戻す)を押そう。 emacs がディスクの内容を読み込み直すので、 ESC < (esc キーを押してから <)でファイルの先頭に移動し、 もう一度検索からやり直そう。

      というよりも、 Safari を終了してから Cookies.plist をいじった方が吉。

  6. 編集が終了したら、 C-x C-s として保存し、 C-x C-c として emacs を終了する。

    • 編集したのに保存せずに終了しようとすると、 ファイルを保存するかどうか聞いてくる。 保存せずに終了したいのであれば、 ここで n(no; いいえ)を押す。

      保存の確認

    • すると今度は、 本当に終了してよいのか聞いてくる。 なので yes と入力して RET を打つ。

      終了の確認

  7. 後は Safari の環境設定を開いて、 セキュリティタブの Cookie を表示をクリックして、 Web サイト: .d.hatena.ne.jp、 名前: __utmv の項目を確認して、 コンテンツ: (8桁の数字).no_report になっていれば OK。

    • 一覧のヘッダの「名前」をクリックすると、 名前がアルファベット順にソートされて表示される。 その方が探しやすいだろう。

Google Analytics で自分のアクセスを除外する設定をする

参考にしたサイトでは、 自分のアクセスを除外するのに既存のプロファイルへフィルタを設定している。 けれども、 フィルタをかけた場合とかけない場合を比較したかったので、 http://kumacrow.blog111.fc2.com/blog-entry-130.html を参考にして、 新たにプロファイルを作ってそちらにフィルタを設定した。

なお、 参考にしたサイトにある Google Analytics の、 プロファイル設定後の画面がちょっと変更になっているようだ。

「Analytics 設定」画面で、「データを受信しています」と表示されます。
とあるのだが、 現在はステータスを表すアイコンだけが表示されるようになっている。 このアイコンは最初は黄色の三角にびっくりマークで表示される。

プロファイルの一覧

詳しい状態は、 右端の編集のリンクをクリックしてプロファイル設定画面を表示すると、 サイトプロファイル情報の領域の右肩に表示されている。

ステータスの状態

最初は 「不明なトラッキング」 と表示されるのでビビるが、 ここからトラッキングコードを確認し、 さらにデータの受信を開始するまでかなり時間がかかる。

参考にしたサイトには補足として、

プロファイルを作成しても、すぐにブログとの通信が確立されるわけではありません。10分程度は、待ってみましょう。
とあるが、 10 分どころの騒ぎではない。 数時間待たないと 「データを受信しています」 にならないので慌てないこと。 データの受信が開始される前に、 フィルタを設定しておくとよいだろう。

2010/01/15 20:00 追記:  1 月 15 日分の二つのプロファイルのレポートを比較してみたところ、 うまく自分のアクセスを除外できているようだ。

2010/01/15 追記:  Snow Leopard でも Cookie を設定してみた → Snow Leopard の Safari でアクセス除外 &#187; Google Analytics - tsntsumi’s NOOTO